経営戦略の本当の意味って?【強い経営戦略の立て方を解説】

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経営戦略のつくり方

「経営戦略って具体的にどういう意味?」
「実際どうしたら強い経営戦略ができるの?」

なんとなく分かっているが具体的に説明が難しいビジネスマンは多いのではないのでしょうか?

普段ボヤッと言葉として使っている「経営戦略」
普段なんとなく計画を立てている「経営戦略」

ここでは、「経営戦略とはなんぞや?」という具体的な意味から、しっかりとした経営戦略の立て方までの方法をキャリア10年のトップコンサルタントが解説いたします。

質の高い経営戦略が実行されれば確実に組織は大きな飛躍を遂げることが可能です。最後までしっかりと読んで実践いただければ嬉しいです。

 

・経営戦略の意味の本質

経営戦略とは「経営における目標と目標を達成するまでの具体的な手法や計画」のことです。

経営戦略を立てる上で表現する必要のあるポイントは以下の3つとなります。

経営戦略の3要素
・ゴール
・手法
・計画

そしてこの3つの内容を決めるためのポイントは「具体的であること」が必要となります。ゴールや計画はしっかりとした数字で裏打ちされており、手法についてもしっかりとブレのない内容になっている必要があるのです。

さらに明確で分かりやすいことも大切な要素です。

経営戦略のポイントゴールとプロセスが具体的かつ明確であること

明確なゴールとプロセスがしっかりと複数のメンバーに伝わることが何よりの出発点です。分かりにくい戦略を作っても理解されずに機能しないのです。

経営戦略の立て方

何も考えずに経営戦略を立ててしまうと戦略の質は低いものになります。「戦略立案の5つのプロセス」をひとつずつ明確にしていきましょう。

 

戦略立案の5つのプロセス
ゴール(ビジョン)を決める

自社の強みを知る

競合他社の状況を知る

マーケットの状況を知る

達成の為の打ち手を決める

数値目標を設定する

 

適当に事業の短期的な計画を立てるのではなく、大きなゴールを明確化し、抜け漏れなく、網羅的に成功可能性の高い事業戦略を構築してきます。

 

ゴール(ビジョン)を決める

ゴールがなければ戦略は立ちません。まずは、企業の最終的な長期ゴールを決めていく必要があります。

ビジョンやゴールの内容に関しては数値目標などの定量的目標だけでなく、社会へのインパクトや意義などの定性的な目標も含め明確化していきます。

しっかりとゴールを数字と文章で固めることが経営戦略作りの出発点となります。

ゴール・ビジョン

経営戦略の出発点

 

自社の強みを明確化する

目的地を決めたら現状を整理していきます。自社の強み(コアコンピタンス)を明確化することが戦略立案の次のアクションになります。

自社が当たり前に実施できていることでもマーケット全体から見たら大きな強みかもしれません。しっかりと客観的な目線を持って強みを把握していく必要があります。

強みを言語化するためには以下の質問に可能な限り多くの答えを回答していきましょう。

 

【強みを明確化するための5つの質問】
・他社よりも優れていると思う点はどこですか?
・お客様に選ばれる理由はなんですか?
・お客様に褒められるポイントはどこですか?
・過去のビジネスの成長のきっかけはなんですか?
・どんなところに今まで力を入れて経営してきましたか?

 

上記の5つの質問をベースに役員やマネージャー陣ともディスカッションを行い、改めて自社の強みを言語化していきましょう。

今まで、なんとなくボヤッとしていた強みが明確に腹落ちします。

 

競合他社の状況を知る

自社の強みが見えてきたら、次は競合他社を徹底して把握していきましょう。

競合の状況もわからないまま戦略を立てても意味がありません。それでは対戦相手がわからないままボクシングの試合に臨むようなものです。

以下の項目を順を追って調査していきましょう。

 

競合調査の5つのステップ
①競合とする会社を決める(3社〜5社)
②競合のサービスと特徴をまとめる
③それぞれの競合の売り上げと利益を調べる
④競合の製造及び販売方法の特徴を調べる
⑤競合のお客様の感想や評価を調べる

 

この5つのステップの情報を確認していくことで、モヤッとしていた競合の状態がハッキリと見えてきます。

①に関しては、競合の中でも売上が大きく対象のお客様が被る企業を選んでいく感じです。

②は実際に競合のサービスを使ってみて特徴をまとめていってください。

③、④はネット上の情報や信用調査会社などへの調査を依頼して可能な範囲でまとめていきます。

⑤は競合のお客様を探して詳細の評価や意見を聞いていきます。

このプロセスで競合の経営状況や強み弱みが明確に見えてきます。

 

マーケットの状況を知る

続いてはマーケット(市場)の状態を知るというプロセスです。

どのくらいの売り上げが見込めるマーケットで、今後はどのように市場規模が推移していくのか。など市場の状況を確認していきます。

・市場の特徴
・現在の市場規模
・未来の市場規模の推移
・競合の売り上げランキング
・ターゲットの人数
(社数)

市場の捉え方次第で規模やターゲット数は大幅に変化してしまうので、自社が本当に狙うべき現実的な市場をしっかりと捉えていきましょう。

ここでも、信用調査会社への依頼や販売されているマーケット分析資料の購入をお勧めします。

※市場分析の費用をケチって計画を立てると失敗可能性が高まります。せめて市場分析結果の書籍などは購入するようにしましょう。

達成の為の打ち手を決める

ここまでで、「自社の究極のゴール」「自社の強み」「競合の状態」「市場の状況」が見えてきました。

次の段階では、設定したゴールと現状の差を埋めるための手法を検討していきます。

  • 営業戦略
  • マーケティング戦略
  • PR戦略
  • 採用計画
  • 商品戦略
  • 新規事業戦略
  • 製造・運用体制

 

など、ゴールを確実に達成させるための具体的な打ち手をそれぞれのカテゴリーで決定していきます。

過去の実績や他社の数値などをベースに綿密に行なっていくことが大切です。

数値目標を設定する

上記項目の達成のための打ち手で決めた計画を実際の数字(事業計画)に落とし込んでいきます。

ゴールから逆算して、時系列ごとに打ち手と経営数字をつなげていくことで、初めて経営戦略が具体性を持ちます。

数値目標を決めていく上で大切な指標は「KPI」と呼ばれます。あらゆる数字を計画に落とそうとするとぐちゃぐちゃで非常に分かりにくい計画になってしまいます。

そうすると計画の進捗確認が非常にやりにくくなりますし、何より計画がメンバーに理解されません。

KPI(Key Paformance Indicator)とは計画の数字を達成するために最も重要(Key)となるピックアップされた数字のみを追っていくということです。

一般的に設定されるべきKPIの例を以下にまとめます。

設定すべきKPI例(営業の場合/BtoBを想定)
・リスト数
・コンタクト数
・アポ数
・見積もり提出数
・契約数
・契約あたりの平均単価
・粗利額

などとなります。
このような重要指標を絞ってピックアップし、計画に盛り込むことで達成可能性が高まるとともに振り返りもしやすくなります。

 

POINTKPIを使って計画を立てる

「達成可能性が高まる」「進捗確認がしやすくなる」

 

・経営戦略を周知実行する

ここまでで、経営戦略の実行プランや計画が決まったらメンバーへの告知が最も重要な最後のタスクとなります。

選挙演説ではありませんが、経営戦略はある意味代表から会社全体への最大のコミットといっても過言ではありません。

しっかりと伝わらなければメンバーの心に火はつきません。「分かりやすく」「ロジカルに」「熱く」伝える必要があります。

とはいえ経営戦略は途中で変更することもありますので、「100%変えません」的な共有はやめましょう。

※経営戦略を伝えるときの注意点・戦略共有は企業の最重要タスクと捉え
・お客様への提案のように分かりやすく
・選挙演説のように心を動かす
・熱意だけでなく論理的に
・変更があるかもしれない前提で
・何よりもトップが100%コミットする

経営戦略の内容によって会社は大きく変わります。

経営戦略の伝わりかたによって会社は大きく変わります。

後悔のない経営戦略を立てて、100%本気で情熱を込めて役員を初めメンバーに共有していきましょう。

まとめ

経営戦略は3つの要素で成り立っています。

経営戦略の3要素
・ゴール
・手法
・計画

これらをぼんやりとではなく、明確に決めていくことがポイントとなります。

経営戦略のポイント:ゴールとプロセスが具体的かつ明確であること

経営戦略を立案するためのプロセスは以下の通りです。

1、ゴール(ビジョン)
2、自社の強み
3、競合他社の状況
4、マーケットの状況
5、達成の為の打ち手
6、目標数値の設定

 

会社の究極のゴールをベースに、現状の自社やマーケットの状況をクリアに理解した上で「具体的な打ち手」「具体的な数値目標」を決めていくことで、計画の成功率を向上させます。

数値目標はKPIを用いることで分かりやすくなります。

どんなに良い経営戦略でもメンバーに伝わらなければ単なる絵空事です。

しっかりと情熱を込めてメンバーの心に伝えていきましょう。

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