社長の仕事は3つだけに絞れ!!【本当に必要な社長の仕事は3つだけ】

組織 経営者・社長

組織のトップがやるべき仕事

社長の仕事が行き当たりばったりで「ブレている状態」では組織は成長していきませんし、組織内の役割分担がメチャクチャになってしまいます。

社長が社長のすべき仕事に集中することこそが組織力の強化につながっていくのです。

5社経営、10年以上のコンサルタント経験を持つ私が社長のするべき本当の仕事を解説してきます。

 

 

社長が全力で取り組むべき本当の仕事とは?

社長が集中するべき仕事は実は大きく3つしかありません。幅広いジャンルで忙しい社長も多いですが、実はこの3つ以外 の仕事はしなくても良いくらいなのです。

 

社長が集中するべき3つの仕事

社長のやるべき仕事3つ

 

社長がこの3点の仕事に以下に集中できるかで組織の成長は大きく変わるのです。

 

基本的なことで業績に関しても驚くほど大きく変わることでもあるので、是非最後までお読みください。

 

・自分にしかできない仕事にフォーカスする

社長が固定概念にとらわれずに自分にしかできない仕事に集中するそのことこそが組織に最も良いインパクトを及ぼすのです。

周りの社長の行動や一般論に影響を受ける必要は一切ありません。

 

社長らしくあろうとするな! 自分らしくあるべきなのだ!

 

そもそも社長の業務内容を決めるのは社長本人ということになります。多くのケースで社長自身は誰からも指示を受けずに自らの業務内容を決めていくことが正しいプロセスだと考えます。

 

その時の中印店として、適当に自らの仕事内容を決めてしまうと後々大きな弊害がでます。しっかりと客観的に判断していく必要があります。

 

最適な仕事内容を決めていくに当たって、まず第一の前提は100人の社長がいたら100人それぞれ強みや特徴が違うということです。

「社長だから○○の仕事に注力するべき」という考え方を捨てることが第一です。

 

社長にしかできない仕事に取り組むのが正解

 

社長として一般的にやるべき仕事をするのではなく、自分の強みをしっかりと理解して、強み以外の仕事は他のメンバーに任せていく必要があるのです。

例えば、新規事業の構想が得意な社長であれば新規事業の立ち上に業務をフォーカスさせますし、営業が得意な社長であれば「トップ営業」「規模の大きいアライアンス」「営業組織の改革」などにフォーカスを当てていきます。

 

新規事業が得意→新規事業の立ち上げにフォーカス
技術開発が得意→技術開発にフォーカス
営業全般が得意→営業部隊の構築にフォーカス

 

など、自らが最も結果を出せて他の社員にはできないような仕事を探しフォーカスするのです。

その他の業務はなるべく全てその業務が得意と思われる他の社員や役員にお願いしていきましょう。

組織のトップの社長が「強みを活かして」「自分らしくあり続ける」ことが組織の成長にとって最も大きな活力となるのです。

逆にいうと社長が強みを活かし切れずに自信を持てず、モヤモヤと仕事をしていると役員間の連携が悪くなり組織はトップから崩れていくことになります。

大切なことなので、繰り返します。
社長が自分らしくあり続けることが最も大切な社長の仕事なのです。

強みがボヤけていたり自分自身で認識しづらい場合は、メンバーや仲間に客観的な意見として強みを聞いてみることも強くお勧めします。

 

・ビジョンを掲げて人を巻き込む

 

会社のビジョンは「採用力」「社内モチベーション」「社外ブランドイメージ」「セールス」など経営全般に大きな影響を及ぼします。

そして、このビジョンに本当の意味で力を与えられるのは社長のみなのです。社長が最も力を入れるべき仕事がビジョンの浸透推進なのです。

 

会社の理念とビジョン

 

この2つの質問が分かっていそうで実は分かっていない組織が非常に多いです。

 

なぜこの会社を始めたのか?→存在意義・理念
5年後10年後どんな会社にしたいのか?→ビジョン・未来の姿

この問いにしっかりと向かい合って言語化します。そして理念やビジョンを社内に浸透させていくのです。

 

・経営幹部を育てる

社長や経営者が自分の強みにフォーカスをしていくためにはそれを支える参謀や幹部が絶対に必要となります。

そしてその幹部は誰でも良いわけではなく資質が求められます。

 

経営幹部に最も必要な資質

1、社長のビジョンへの理解
2、社長の強みと弱みの理解
3、ビジネススキル

 

経営幹部が育っていない多くの組織の原因は「経営幹部にビジネススキルを一番に求めているから」です。

経営幹部に一番必要なことはビジネススキルではなく社長のビジョン(向かうべき方向と理由)に心から理解していることです。

その上で社長の強みと弱みをしっかりと把握した上で、社長を支えていこうとする姿勢があるかないかが大切なのです。

 

戦国武将を想像してみても、参謀たちにスキルだけあってトップへの深い理解とサポート心がなかったらその国は必ず滅びていくのです。

 

経営幹部に必要な能力→トップのビジョンへの理解・トップの強みと弱みの理解

 

社長が自分の強みを活かせていない組織の問題点

社長が自分の強みにフォーカスできないのは「組織の役割分担」と「経営のサイクル」がうまく機能していないことが原因です。

 

社長が強みを活かせない2つの理由

 

よくある具体的な組織の状態は以下です。

 

・経営者が全ての仕事をやろうとしている
・経営幹部が育っていない(特に右腕)
・業務の効率化が実行できていない

 

上記のよくあるケースそれぞれの状況を確認していきましょう

 

・経営者が全ての仕事をやろうとしている

社長自身がマネージャーを飛び越えてメンバー教育に口を出したり、任せたはずのプロジェクトに顔を突っ込んだりと社長自身が細かい仕事全般をやろうとしてしまう状況です。

 

社長が仕事を任せないので、現場のメンバーはチャレンジの機会を削がれ組織全体の成長スピードが著しく鈍化します。この流れが社長の忙しさをどんどん増やしていく結果となります。

 

社長が仕事を抱える

メンバーが挑戦できない

成長が遅くなる

社長がより忙しくなる

 

この現象を解決するためには、業務をカテゴリごとに分けて最も得意と思われる幹部やマネージャーにきちんと任せる(最後まで口を出さない覚悟)ことが必要です。

社長が忙しくなりすぎることで深刻な経営者のウツなどにつながる場合もあるためしっかりと気をつけなければいけません。

 

・経営幹部が育っていない(特に右腕)

社長の側近に信用できる右腕がいないと、結局最も大切な仕事は全て社長が一人で考えて実行していかなければなりません。

 

そして何より、右腕がいないと社長が迷った時に心から相談できる人物が組織内にいなくなってしまいます。

 

組織の右腕がいないとでる弊害

 

右腕夜間部を育てるためには絞り込み戦略が大切です。不特定多数の人間を平等に育てようとするのではなく、抜擢も含めて幹部になれそうな人材にいちはやく目をつけて社長がじきじきに集中した教育を行うのです。

一本釣り方式で幹部を育てることが有効な打ち手です。

・業務の効率化が実行できていない

業務の効率化に対する意識が薄い会社は、メンバーの大半が忙しく社長も日々忙しくなります。

日々のルーティン業務を継続して改善していく必要があります。

よくある無駄は以下となります。

 

運用部門でよくあるムダ

・メールの文面など考える時間
・データの入力業務
・お客様対応
・確認業務

 

営業部門でよくあるムダ

・ムダな資料作成
・リストの整理
・長いメール
・売上につながらない対応

 

などなど、会社の営業活動には多くのムダが隠されています。

会社の経費の中で人件費はもちろんとても大きいです。ムダが積もることでムダな人件費が増えていき、社長の毎日を忙しくしてしまうのです。

 

社長の仕事とは? 【まとめ】

100人社長がいたら100通りの個性と強みがあります。会社のトップが社長らしい仕事を無理してするよりも自分の得意を伸ばすことの方が10倍大切なのです。

 

そしてそれを実行するためには社長が忙しいままではできません。社内の組織や運営方法の改善をすることで、社長が強みにフォーカスできる組織を作っていくのです。

 

TOPがどう動くのかで、組織全体の運命が決まります。

 

社長が何をどうするべきか?この大切なありかたを再度深く考えて「社長が最もしっくりくる仕事」にフォーカスさせていくことをお勧めします。

また、組織に問題がある状態では、社長の仕事が定まりづらいのも事実です。組織の課題は客観的に洗い出す機会が少ないのも事実です。 経営の教科書では、完全に無料で組織の課題と対策を個別に提供しております。是非会社の未来のためにご利用してみてください。
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組織の課題が分かります

  • 経営理念が浸透してない
  • 売上が上がらない
  • 営業力が弱い
  • 約束事が徹底できない
  • 新規事業が立ち上がらない
  • 見込客の集客ができていない
  • 教育が一貫していない
  • トップが常に悩んでいる
  • 任せられない風土
  • 優秀な部下がいない
  • マネージャーが不足している
  • 役職者が増えすぎている
  • コミニケーション力が低い
  • 全体的にモチベーションが低い
  • ヒアリングができてない
  • 社長が自分らしくいれていない
  • メンバーの愚痴が多い
  • 打ち手がいつも中途半端
  • ひとのせいにする文化
  • 管理と営業が対立している
  • 営業力の個人差が激しい
  • 情報共有がされていない
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