ミッション•ビジョン•バリュー(MVV)を世界一わかりやすく解説
分かってそうで分からない「ミッションビジョンバリュー(MVV)」について世界一わかりやすく説明していきます。
Mission→目的
(目指すべき目的はなに?)
Vision→理想像
(目的が達成されたらどんな状態になる?)
Value→価値基準
(目的を達成するために大切にする価値基準はなに?)
「ドラゴンボール」を例にとって説明すると
Mission→目的(世界の平和)
Vision→理想像(地球を脅かすテキを倒す)
Value→価値基準(優しさと強さの両立)
孫悟空は地球の平和を守るというMission(目的)の元、すべての悪い地球外生命体を倒すというVision(理想像)を実現した。目的を達成するまでに優しさと強さの両立を実現するというValue(価値基準)を決して忘れなかった。という感じです。
ミッション•ビジョン•バリューを英語にしたときの頭文字をとって「MVV」と訳します。
他にもミッションは無しでビジョンをベースにした組み合わせなどいろいろな組み合わせがあります。
「想いが伝わればなんでもいい」というのが筆者のかんがえですが、「ビジョン」が最も伝わりやすくインパクトがあるので「ビジョン」メインとした組み合わせがオススメです。
【色々な組みあわせ】
ビジョン、バリュー(V、V)
ミッション、バリュー(M、V)
ビジョン、ミッション、バリュー(V、M、V)
ここでは、ミッション•ビジョン•バリューをつくる時のポイントと失敗の例をわかりやすく解説していきます。
目次
ミッション•ビジョン•バリューの作成時のポイント
そもそミッション•ビジョン•バリューを「つくる理由」はなんでしょう?
全てのステークホルダーに何故この会社は存在しているのかの根本の存在意義をつたえる為にMVVは存在します。
では、最も根本の存在意義をつくるにあたって最も大切なことはなんでしょう?
・ありのままの想いを素直に
それは、ありのままの想いを素直に表すということです。本当の気持ちと行動と直結しているひつようがあります。
会社の存在意義はそれぞれです。どんな目的でもOKです。だからこそ「心のオクソコにある本当の想い」をベースにつくりあげる必要があるのです。
✔︎最もNGなこと
「他社のマネをする」
「実際の想いと違う」
「格好をつける」
本当の想いから離れてしまうような作成方法には気をつけなければなりません。
・覚えてもらえるMVVをつくろう
会社組織の本当の想いと行動に根ざしたありのままのミッション•ビジョン•バリューをつくることが大切です。
とはいえ、ただその想いを説明しただけでは「だれにも響きません」「だれにも覚えてもらえません」。
「なるほどな〜」
「すごいな〜」
「感動するな〜」
「そういうことか!」
などの感情をひき出すことのできる文章に洗練していく必要があります。そのためにたいせつな要素は「わかりやすさ」と「インパクト」を入れこむことです。
・インパクト
そして、「多くの人々にインパクトを与え、覚えてもらえる」ようなMVVをつくることが最もたいせつです。
誰にも覚えてもらえないような会社の理念(ミッション•ビジョン•バリュー)をつくったところで社長の自己満足にしかならないのです。
筆者が「覚えている」「感動した」会社のビジョンは以下の3つです。
【Googleのビジョン】
世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスして使えるようにする
【サイバーエージェントのビジョン】
21世紀を代表する会社を作る
【マクアケのビジョン】
生まれるべきものが生まれ
広がるべきものが広がり
残るべきものが残る世界の実現
上記3つは筆者が感銘をうけたビジョンです。
「なるほどな〜」
「すごいな〜」
「感動するな〜」
「そういうことか!」
どの文章にも上記の要素が含まれていると感じます。壮大で分かりやすく感動するようなビジョンを掲げましょう。
ミッション•ビジョン•バリューの失敗例
いざミッション•ビジョン•バリューをつくっても形骸化してしまい、「誰の心にも響かない」「まったく浸透しない」などの失敗例は多くあります。むしろ失敗の方がほとんどかもしれません。
・誰の心にも響かない
心に響かないMVVは「MVVが現実とかけ離れている」か「MVVの表現方法が良くない」のどちらかが原因になっていることがほとんどです。
✔︎MVVが現実とかけ離れている
綺麗すぎる内容やほんとうにそう想えていない背伸びしたMVVをつくってしまうとこの現象が起こります。
実際の想いや行動とはことなるミッションを作ってしまうとMVVは信頼を失墜させるマイナスの存在となってしまいます。
→信頼を失うマイナスの存在
✔︎MVVの表現方法が良くない
Googleやサイバーエージェントのビジョンのように「オリジナリティーがあり」「おー、凄い!」とおもえるようなワクワクしたMVVの表現が必要です。
世界中の人々の幸せを実現します
というビジョンがあっても当たり前すぎる表現なのでワクワクしません。
会社の「現実とマッチした」「ワクワクする」MVVこそが多くのステークホルダーの心に響きます。
・社内でなかなか浸透しない
せっかく素晴らしいMVVを作っても、アクションを起こさなければ浸透はしていきません。
会社が無理矢理押し付けようとするとミッション•ビジョン•バリューは形骸化していきます。
MVVに対するメンバーの解釈を聞く
MVVの実際の意味合いを伝える
この二つの機会を徹底的に増やしていくことがたいせつです。
具体的な浸透施策を継続して実施するイメージです。
「MVVの実現のための行動について議論する合宿を実施する」
「朝礼でMVVに関連する出来事の発表の場を設ける」
「MVVに関連したお客様の声を共有する場を作る」
無理に押しつけるのではなく、自らの頭で考え「MVVと行動」がリンクする状況をつくることが本当の意味での浸透です。
ミッション•ビジョン•バリューの活用方法
実際どのように活用して良いのかわからない!
という方にむけて、つくり上げたミッション•ビジョン•バリューをいかに活用して浸透させていくのか?シーンごとに活用方法のポイントとなる部分を解説します。
・採用での活用
採用でしっかりとMVVを活用することで、採用ミスを軽減することが可能です。
ミッション、ビジョンの伝達は前提として「バリュー(価値基準や行動基準)」を強く伝えることが重要です。
「どんな価値基準をもった人材が欲しい」かよりも「どんな価値基準をもった人材がいらない」という内容をしc
・お客様への活用
お客様に伝えるときにメンバーによって説明がバラつくことを避ける必要があります。
また、ありがちな説明をしてもお客様からの関心を得ることはできません。
全メンバーが同じ内容で、
お客様がワクワクするような説明ができる
このことを目標にすることでMVVへのお客様理解が得れます。
・教育での活用
採用や教育段階でMVVは必要以上に浸透させていきましょう。心から理解することで、MVVが行動と組織のレベルを向上させるのです。
なんのための仕事か?
絶対にしちゃいけない行動は?
必ずするべき行動基準は?
こういった会社の究極のゴールとルールをMVVで浸透することができるのです。
陰で会社の悪口をいっているメンバーに対してもただ注意するだけでなく、会社のミッションビジョンバリューに沿って注意説明をすることでメンバーの行動に対する認識が大きく変わります。
↓
「会社のビジョンや価値基準に反する行為です」
MVVは会社の取扱説明書
MVVがしっかりとつくられている
MVVの浸透プランが実施されている
この2つの条件が整えば、MVVは会社の目指すべき方向を社内外に浸透させるための強い武器になります。
・強いメンバーを集める
・メンバー教育を強化する
・社会的認知が強まる
などなど、多くのメリットを得ることができます。
多くの人々がワクワクするようなミッションビジョンバリューをつくり、日々理解してもらうためのプランを実行していきましょう。
ミッションビジョンバリューは組織の未来をつくります。