オンボーディング研修とは、新卒や中途社員を組織に定着させ早期戦力化をさせるための研修のことを指します。
新入社員に、
✔︎「ストレスなく」
✔︎「最短で戦力化」
してもらうための研修です。
新しく入る仲間への「最高の受け入れ体制づくり」ともいいかえることが言いかえることができます
↓
最高の受け入れ体制づくり
✔︎新人研修とオンボーディング研修の違い
新人研修は入社直後のみの研修のことを指します。オンボーディング研修は新人が戦力化するまでの長期スパンでの研修のことをします。
■新人研修
入社直後の研修▶︎短期
(数週間〜1ヶ月)
■オンボーディング研修
戦力化するまでの研修▶︎中長期
(1ヶ月〜半年)
新たな社員をしっかりと定着化させ成長を早めるための施策は全てオンボードミーティングと呼ぶことができます。
【オンボーディング研修の実例】
•各部署のメンバーとのランチ会で交流促進
•細かい質問ができるLINEグループを設置
などなど入ったばかりの会社でコミュニケーションと情報理解を深めるのがオンボーディング研修の目的です。
「鉄は熱いうちに打て!」と言われる通り、初期教育をしっかりと準備して行うことで多くのメリットが生まれるのです。
▶︎早期戦力化を図れる
▶︎早期退職を防止できる
ここでは、事業会社を4社経営し、10年以上のコンサル歴を持つ私が「オンボーディング研修の活用方法」について解説をしていきます。
オンボーディング研修の種類と実例
オンボーディング研修は主に「知識」と「コミュニケーション」を軸とした研修内容が多くなります。
•知識面
•コミュニケーション面
オンボーディング研修の知識面
知識に関しては、会社全体の情報をいち早く楽に吸収できる体制がポイントとなります。
✔︎情報をアクセス可能な1箇所に
✔︎サービスや部門の説明を動画に
✔︎教育項目を見える化し進捗管理
など、業務に必要な知識が「集約されていて」「気軽にアクセス」できる状態を作ることがポイントとなります。
転職したばかりの会社で「聞きたいのに聞けないな〜」と言う経験はありませんか?
例えば実務以外でも、ゴミの捨て方や、荷物の受け取り方まで、細かいことでわからずに聞けないストレスは実は多く存在します。
そんな時に必要な情報が1箇所にまとまっていたら便利ですよね。
また、気軽にメンターやメンバーにLINEで聞ける仕組みがあったらとても助かります。
•情報が集約されている
•情報に気軽にアクセスできる
このような体制をつくることで、知識の吸収がストレスなく促進されていきます。そして職場定着率を向上し、早期戦力化を図ることができます。
ストレス無き知識の収集を実現する仕組み。このことこそがオンボード研修の知識面を支えるポイントとなります。
オンボーディング研修のコミュニケーション面
コミュニケーション面に関しては、「自分」を知ってもらい、「会社やメンバー」を知ることが目的です。
◎深い相互理解が生まれる◎
このことを早期に実現することが目的となります。
✔︎各部門メンバーとのランチ交流
✔︎メンターとの定期ミュニケーション
✔︎長所や短所など自己分析の発表
✔︎自分の未来ビションの共有の場の設定
などの計画を実践することで、相互理解は深まっていきます。
コミュニケーションの機会を研修の一環としてしっかりと計画する。このことでコミュニケーションの質と量は飛躍的に向上します。
そして組織定着が促進され帰属意識が強まっていきます。
深い相互理解→組織に貢献しよう!という思い
オンボーディング研修の実践方法
自社でオンボードミーティングを実践する場合は「簡単な内容」から実践していきましょう。
以下の項目のように小さな項目から初めて継続可能性を高めることがオススメです。いきなり頑張りすぎると現場の負荷も高くなりますしね。
2、メンターを配置する
3、交流の場を設ける
1の情報の集約に関しては、分散している社内の情報を1箇所に集めることから始めましょう。
・会社の理念
・サービス概要
・組織図
・組織の役割
・メンバー役割
・ルール
などの資料をまとめて閲覧可能なフォルダに入れておく。※毎回同じ内容の説明などは動画に残して保存しておくこともオススメです。
簡単にアクセスできる場所に情報が集約されていることで基本情報の収集が加速します。
何より、聞きたくても聞けないストレスが軽減しますよね。
このことだけでもオンボーディング研修は促進されます。
✔️メンターの配置
メンターとは教育担当や上司とは別にプライベートも含めた「個人の成長と精神面をサポートする役割」をもつパートナーです。
•成長のサポート
•精神のサポート
教育担当や上司とは別にサポートをするメンター社員を1人任命します。
①「定期的にMTGの場を設定」
※週1回など決めましょう
②「いつでも連絡が取れる場を設定」
※ラインやチャットーワークなど
上記を決めて、メンターの期限(半年や1年間など)を設定すれば完了です。
✔︎交流の場を設ける
他部門を含めた会社のメンバーとの交流の機会をしっかりと設定してあげることで、会社への帰属意識と成長が早まります。
※毎週1回2ヶ月間
●研修プロセスの共有会の実施
※研修中、研修後など
●プチ合宿などの設定
※2時間でお互いを知り合うプログラムなど
しっかりとした交流の場があれば、入社初期の声をかけづらい気まずさなどが大幅に軽減しますよね。
オンボーディング研修で気をつけるべき点
ズバリ「事前準備」と「振り返り」です
オンボーディング研修の大きなポイントは「新たなメンバーがストレスなく、最短で戦力化してくれる」ことです。
事前準備を徹底しましょう。その場しのぎのプログラムは効果的なオンボーディング研修とは言えません。
新メンバーの気持ちに立ってどんな準備をするべきかを考えましょう。
◯◯をしたらもっと早く知識がつく
◯◯をしたらもっと早く成長できる
◯◯をしたらもっと自分から学べる
◯◯をしたら変な気を遣わなくてすむ
そして◯◯の内容が定義できたら、研修プログラムとして実施していきます。
半年と決めたら半年後に振り返りましょう。
対象者に感想ともっとよくするためのアイデアを確認してみるのも大切なポイントです。
オンボーディング研修は新人研修とは違う
最初にも述べた通り、オンボーディング研修は新人研修とは別物です。
新人研修は新人への教育をメインとした業務上の研修です。
「帰属意識の早期向上」
「即戦力化」
「早期離職の防止」
「早期に視野を広げる」
オンボーディング研修はこれらの新人の即戦力化を目的をメインとした研修です。
一般的な新人研修だけでなく、早期に活躍してもらえる人材を増やす意味でもオンボーディング研修を別立てで実施することをオススメします。
その他の研修の種類は以下にまとめております。こちらも是非確認してください。