社員研修を内製化ための大切な方法【メリットデメリットも解説】

教育・研修

研修を社内で実施する

研修会社に毎年研修を依頼するとかなりのコストがかかるとともに自社の状況に100%合致した研修を実施していくことは難しいです。

 

外部社員研修:コスト高い・内容が固定的
社員研修を実施:コストが安い・内容も最適化可能

 

主要な社員研修を自社で継続的に実施できるようになるとコストメリットの他にも多くのポジティブな結果を導くことが可能です。ここでは失敗しない社員研修を自社内で行うためのポイントについて解説をしていきます。

 

多くの会社が社員研修の内製化を失敗する理由は「プログラム作りに本気で取り組まないこと」が原因です。教育の質は組織全体のレベルを決めると言っても過言ではありません。社運をかけるつもりで研修プログラムを作り込んでいく必要があるのです。

 

研修プログラム作りの1番のポイント
→社運をかけて全力で作り込む

 

 

研修を内製化して何を教えていくか【対象社員とテーマに絞りを入れる】

組織のどの階層に何を教えていくのかを決めていくことが第一となります。このとき失敗するパターンは多くの階層に多くの内容を教えようとすることです。

 

いきなり多くの内容を研修に盛り込もうとすると失敗の可能性が高まります。必ず絞りを入れながら対象の社員と研修の内容を決めていきましょう。

 

【対象社員の例】
・新入社員
・マネージャー
・営業マン

 

【教育内容の例】
新入社員:マナー、ビジネスモデル、仕事の流れ、「責任」について
マネージャー:数字管理の方法、マネジメントの基礎講座
営業マン:行動量の上げ方、ヒアリングの方法、クロージングの方法

 

など対象と内容を絞ってから具体的な研修の内容を決めていきます。
※参考:営業研修教えるべき内容とポイントヒアリング力を伸ばす方法

 

POINTよくばって項目を増やすと失敗する

 

内製化研修のプログラム作りを誰が行うかで全てが決まる

プログラムの対象や内容のテーマがきまったら実際に教えるべき内容を決めていくのですが、適当に担当に任せてしまっては絶対にうまくいきません

 

冒頭でも述べたとおり社運をかけて本気で取り組まないと有効な研修プログラムはできません。全社員の教育の骨子となるプログラムですので、一番初めのベースとなる内容は社長や優秀な役員など社内で一番のパフォーマンスを出している実力者に任せることが不可欠です。

 

ベースとなるプログラムの構築→最も優秀な人材が担当する

 

このとき、複数の人物のチームでプログラムを作成しようとすると内容に一貫性を失い失敗しやすくなります。やはりお勧めは最も優秀な人物がひとりで最初から最後まで作り込んでいくと言った方法がお勧めです。一度出来上がった研修のプログラムを改善したり修正していく際は複数人で担当しても問題が無いと考えています。

 

POINT内製化研修内容の作成は適当に任せたら失敗する

 

外部の研修の良い部分をマネしていくことも有効

研修のプログラムを初めから全てを自社で作ろうとすると難易度は上がります。単発で受けられる営業研修や動画で受けることができる研修などを受けていって構成や表現の良い部分などをマネていくこともお勧めです。

 

参考となる研修内容を学ぶ方法
・個人で参加できる研修を受ける
・動画で受けれる研修を受ける
・研修会社のホームページで学ぶ
・研修を受けている他社から学ぶ

 

【研修の内製化】テキストだけでなく音声教材を準備しよう

実際の業務内容やトークの内容などをテキストのみで教えることは難しいです。とはいえ、動画にしようとすると手間もかかりますしなかなかナチュラルな内容を撮ることが難しいです。

 

そこで、実際の業務上で取り交わされているトークなどをレコーダーで録音していくことをお勧めします。そしてレコーディングした音声を聞いてもらいながら次研修を進めていくことで研修の効果と質が向上します。

 

講師以外のイケてる先輩が考えている業務のポイントや大切にしていることなどを録音してメンバーに聞いてもらうこともとても有効です。

 

レコーダーで音声を共有することのメリット
▶︎リアルな音声を聞くことができる
▶︎内容が固定されるので毎回ブレない
▶︎色々なメンバーのノウハウを共有できる
▶︎編集など必要なく簡単に準備できる
▶︎テキストで説明するよりもわかりやすい
▶︎1度作れば何度でも利用することができる

 

このようにオススメの研修内容の作り込みかたは「テキスト教材と音声教材」の2軸でプログラムを作成していくことです。

 

内製化した研修の年間の計画を立てて継続的に実施する

研修を内製化していく上でとても大切なことは「継続」です。研修は短期的に行っても効果はでないからです。以下の流れでしっかりとスケジュールを確定していくことが継続への第一歩です。

 

成長の遅い組織に共通してみられる原因は「教育を気まぐれで適当に行っている」ということです。しっかりと体系立てて教育を継続していくことが組織全体のレベルを上げていく際に大切なことなのです

 

研修開発責任者の確定

研修対象者の確定

研修内容の作成

年間スケジュールの確定

振り返り及び改善

 

アンケートをとってわかりにくい部分を改善していく

研修の内容は毎回しっかりとメンバーの声を聴きながら振り返りましょう。改善していきましょう。研修の実施後に特に「わかりにくかった部分」を聞きその部分を集中して改善していくことで研修の質は上がっていきます。

 

このとき、研修全体の構成に対する意見に関してはメンバーは厳しめの内容の教育を嫌う傾向にあるので、あまり参考にしなくても良いと思います。アンケートの内容は以下のようにシンプルなもので良いと思います。

 

研修のアンケート項目例
・研修を評価してください
(すごく分かり易かった・分かり易かった・少し分かり難かった・とても分かり難かった)
・最も参考になった部分を文章で記述してください(複数化)
・研修でもっと知りたいと思った内容を教えてください(複数化)
・研修でわかりにくかった部分を教えてください(複数化)

 

年に1度責任者一人が全体の改善も行う

部分的なカリキュラムの改善はその場その場で気付いた人が行っていけば良いと思いますが、年に1度は責任者を決めて全体の設計や構成などから抜本的に見直しを図ることをお勧めします。その際も開発と同じく社内で最も優秀な人物が1名で責任をもち改善プロジェクトを進めていくことをお勧めいたします。

 

教育の質が組織の力を作り上げます。

組織の力が売上を決めていきます。

 

会社を本気で成長させたいと思うのであれば研修の内製化を本気で推し進めていくことが大切な第一歩となるのです。

 

社員研修内製化のまとめ

【社員研修の内製化のポイント】
・カリキュラムの内容は増やしすぎずに絞りを入れよう
・ベース作りは最も優秀な人物が一人で最後まで担当しよう
・テキストだけでなく音声も活用して研修内容をつくろう
・年間でスケジュールを決めてしっかり継続させよう
・やりっぱなしではなく内容を改善していこう

 

経験上、研修に向き合った組織は成長のスピードが驚くほどに加速していきます。大切な研修を外部に丸投げするのではなく、しっかりと内製化をはかり教育の質を上げ続けていきましょう。

 

弊社では内製化するための研修も提供しております。

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