ピラミッド型組織の作り方

組織

組織の作り方ひとつで会社の業績も成長スピードも大き聞く変わるのが現実です。

 

その組織形態の分類法の一つに「ピラミッド型組織」「鍋蓋型組織」という定義があります。

 

【組織の分類】
・鍋蓋型(なべぶたがた)組織
・ピラミッド型組織


ピラミッド型というのは複数のマネージャーがおり、役職ごとにしっかりと階層ができている組織になります。

このためうまく権限移譲ができマネージャーがそれぞれの現場を統括できます。

 

一方の鍋蓋は横から見ると、一番上に蓋のつまみがあるだけであとはフラットです。

 

鍋蓋型ではトップが社員全員を見ることになりますから成長に限界がある組織となります。トップが判断を誤れば、たちまち経営は行き詰ることになるでしょう。

 

では、どうすればピラミッド型の組織が創れるのでしょうか?ここでは鍋蓋型組織の特徴と創り方を解説していきます。

 

鍋蓋型組織の弱点

ピラミッド型と鍋蓋型の組織の違いは、役職者からメンバーまでが階層的に存在するか、ワントップ以外はフラットという形の問題ではありません。実際の現場で「誰がどのように統制を行っているか?」という点が最も重要なのです。

 

この点を意識して、鍋蓋型組織のウイークポイントを考えてみると、以下の4点が挙げられます。

 

・一定の規模から拡大しない
トップ1人が全員を見ていますから、見られる範囲に限りがあります。それに気づかず人員をどんどん増やそうとすると目が行き届かなくなり、売り上げがある一定で停滞したり人材が育たなくなったりして辞めていくメンバーが出てくるようになるのです。

 

・メンバーの成長が遅い
鍋蓋型では権限移譲がなされません。仕事を任されないのですから、マネージャーは育たず、言われたことしかしないマネージャーばかりになります。もちろん、マネージャーは成長しませんし、部下たちも成長のチャンスを失います。

 

・経営のリスクが高い
鍋蓋型組織でトップが体調を崩して辞めたり、新規事業でも現場を見ることができなくなったりしたらどうなるでしょう。現場力が一気に落ち、社の方針も明確にできず、経営が立ちいかなくなる恐れが多分にあります。

 

・変化に弱い
下に任せられない組織だと、市場環境が変化しても新しい業務に取り組むことが難 しくなります。新しいことをやろうとしたら、既存の事業を今の現場に任せて、トップが新しい分野を切り開かなくてはならないのですが、任せることができないず変化に即応した手が打ちにくくなるのです。

 

ピラミッド型組織の利点

ピラミッド型組織は鍋蓋型組織の真逆で、どんな環境でも自己成長可能なフォーメーションになっているのです。

 

・組織が継続的に拡大する
マネージャーが次々に育ち、メンバーがマネージャーやリーダーに上がって新しい人員を吸収できる余地が生まれるため、組織が拡大できます。
・メンバーの成長が早い
マネージャーや現場リーダーが責任を持たされるので、仕事が自分事化して、自分で考えて仕事に取り組めるようになり、成長が速くなります。
・経営リスクが低い
仕事をどんどん下に任せることによって、上は新たな仕事に着手する余裕が生まれ、既存事業の改革や、新規事業が立ち上げの成功可能性が向上します
・変化に強い
それぞれの部署が責任をもって仕事を進めていますので、市場環境の変化にも即応でき、新しい変化にチャレンジできます。

 

鍋蓋型組織にもメリットがないわけではありません。スピード感のある経営判断ができるということもその一つで。しかしながらそのメリットが効果的なのは一般的な会社では、一定の規模までです。

 

一方、ピラミッド型組織では上の指示を伝言ゲームのように下へ伝えていくうちに正確に伝わらなくなるのでは、と危惧する声もあります。

 

しかし、マネージャーを含めてそれぞれが責任と役割を自覚することで、こうした懸念も解決できるでしょう。

結局のところ事業を拡大し売り上げを伸ばしていくためには、ピラミッド型組織に脱却しなければならないのです。

 

ピラミッド型を創り上げるためには?

鍋蓋型組織からピラミッド型組織への変貌を果たすには3つのポイントがあります。

  • 経営陣やマネージャー陣の一致した理解
  • マネージャーの育成
  • マネージャーに仕事を任せる

まず、トップからマネージャー、現場のリーダーまでピラミッド型組織に脱皮しないと今後の成長はないということを覚悟として認識しなければなりません。

 

ピラミッド型組織の理想をしっかり把握したうえで、マネージャー教育を行うことです。メンバー教育よりもマネージャー教育の方が大事なのです。

 

マネージャーがしっかりメンバーを見られていないことが、鍋蓋型組織でメンバーが成長しない原因だからです。

経営幹部はマネージャーを決めたらマネジメントの基本的な手法や求める結果についてしっかりと教育しなければなりません。

 

マネージャー教育はメンバー教育とは違います。

社内でマネージャーの教育に特化した教育システムをつくる必要があります。

 

さらに、マネージャーに仕事を任せたら上司はマネージャーの権限を飛び越えて直接メンバーに指導するようなことをしてはいけません。

できていないことがあったらマネージャーを通じて改善を図るといったプロセスを大事にしてください。

 

もし、ここがうまくいかなかったら自分が出ていくだろうな、我慢できないだろうなと思うようなことがあれば、その部分は任せないようにしてください。

 

どんなにダメでもここまでだったら任せられるということに限ってください。

 

責任の所在を明確に

ピラミッド型組織のキーパーソンはマネージャーなのです。

 

マネージャー自身が権限を取りに行き、しっかりメンバーを見ていくことの重要性を理解して、責任を持ってメンバーを引っ張っていくことが大変大事なのです。誰が実質的にメンバーに対する責任を持っているのかが、最も重要なことです。役職や体制といった形の問題ではないのです。

トップは経営陣に、経営陣はマネージャーに、そしてマネージャーはメンバーに対する責任を持ち、その責任を果たすことに、ピラミッド型組織の意味があるということを分かっておく必要があります。

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