OODAループとは?現場での活用事例とPDACAサイクルとの併用方法も解説!

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OODAループとは、「観察(Observe)」「 状況理解(Orient)」「 意思決定(Decide)」「行動(Act)」を繰り返す意思決定のループです。

【OODAループの流れ】

 

観察して
⬇︎
理解して
⬇︎
決定して
⬇︎
行動する

パイロットがコックピットから見える状況をみて、どんな状況下を解釈し、どう操縦していくのかを決めてから実際に操縦をする。という流れです。

 

プランをしっかり決めてから着手して振り返るPDCAサイクルよりもより、場当たり的でスピーディーな意思決定の流れとなります。

 

OODAループの使い方事例?

OODAループを新規事業の立ち上げの事例に当てはめて考えてみましょう。

わかりやすいようにPDCAサイクルと比較しながら説明をしていきます。

事例 「新たに作ったサービスを新規のお客様にアプローチする」

 

OODAループObserve:リストの状況をざっと確認

Orient:良さそうなお客様群特定して絞る

Decide:どのリストにかけるかの対象を決める

Act:営業の電話をかけてみる

OODAループ

 

PDCAサイクルPlan:どのリストにどのようなコールしていくかの計画を練る

Do:計画に基づいてコールをスタート

Check:コールの状況を振り返る

Action:コールの結果を振り返り改善

PDCAループ

このようにOODAとPDCAの大きな違いは「状況をベースに行動するか?」「計画をベースに行動するか?」ということになります。

OODAは状況を確認して、状況に応じて行動を起こします

PDCAは計画をしっかりと練ってから行動をとっていくのです。

OODAループの使い方事例

OODAループのメリットとデメリット

OODAに適した状況というのは、とにかく実行のスピードが求められる状況です。

しっかりと考える時間がとれる状況の場合は、PDCAサイクルを活用することがお勧めです

OODAループのメリットは以下になります。

メリット
・実行までのスピードが早い
・状況に応じた戦略をとれる
・組織の行動量が向上する

デメリット

・成功が人の能力に起因する
・予期せぬ大きな失敗が起こりやすい
・振り返りや改善が弱い

 

しっかりと検討しながら振り返りを行っていくPDCAに比べると、状況に対応して行動をすぐにとるOODAはとにかく状況に合わせた早い行動をとる為の考え方になります。

OODAループのメリットとデメリット

現場でOODAループを活用する方法

実際の業務の中で、OODAループを使う時のシーンは、

  • すぐに行動に移したい計画
  • やってみなければ分からない計画

というような計画です。

「取り合えずやってみよう!」という感じのプロジェクトで、OODAを活用する感じです。

 

例えば、初めて新規のテレアポを実施する際に、アポ率や受注率を綿密に計算をしても意味がありません。

まずは、保有リストを業種別に分けて何件かずつコールをしてみて、その反応をみてみることが重要になります。

こういったケースで、OODAループは役に立つのです。

OODAループ vs PDCAサイクル

OODAループとPDCAサイクルが活躍するシーンはそれぞれ別です。

プロジェクトがスタートしたばかりで、状況が安定していなく、臨機応変な対応が求められる場面ではOODAが役に立ちます。

逆に過去のデータなどから数字やパフォーマンスが読みやすいプロジェクトは行動よりもまず先に、プランニングが大切になりますので、OODAサイクルが最適となります。

OODAが効果的な状況
・変化が大きいプロジェクト
・データの少ないプロジェクト
・広がりの可能性の高いプロジェクト
・スタートしたばかりのプロジェクト
PDCAが効果的なプロジェクト
・変化の小さいプロジェクト
・データが十分にあるプロジェクト
・広がりがあまりないプロジェクト
・スタートしてから長いプロジェクト

このような分類になります。

初めてのプロジェクトでほとんど情報がないのにもかかわらず、「計画ばかり」を考えていても先には進みません。

状況をみて、とりあえず実行してみた方が新たな状況や考えてもいなかったお客様の反応なのが見えるのです。

PDCAサイクルとの連携方法

最適なOODAとPDCAの組み合わせ方としては以下のようなコンビネーションが考えられます。

新規事業の立ち上げ

OODAでお客様に売り込んでみて反応を確認する

OODAの行動で蓄積したデータを元に計画を作りPDCAを回す

OODAとPDCA

「考えてるだけじゃなかなか分からない」部分をOODAで回し、ある程度先読みができる状況になってきたらPDCAにパスするという流れが最適です。

OODAはもともとパイロットの操縦方法の意思決定の流れをフレームにしたもので、飛行機の操縦などをしっかりと計画をたてて決められたプランに基づきPDCAを回すなどできません。

状況を汲み取り、即座に操縦に反映させていかなければならないのです。

なので、情報が少ない時は状況に対応して行動を即座に取り、情報が集まってきて計画を立てられる状態になったらPDCAに切り替えていくことで、成功率が向上していくのです。

まとめ

OODAループとは、「観察(Observe)」「 状況理解(Orient)」「 意思決定(Decide)」「行動(Act)」を繰り返す意思決定のループです。

OODAとPDCAの大きな違いは「状況をベースに行動するか?」「計画をベースに行動するか?」ということになります。

OODAは状況を確認して、状況に応じて行動を起こします。

PDCAは計画をしっかりと練ってから行動をとっていくのです。

OODA→状況ベース
PDCA→計画ベース

OODAが効果的な状況は以下のような状況です。

・変化が大きい
・データの少ない
・広がりの可能性の高い
・スタートしたばかり

OODAとPDCA

このように初期をOODAループで、情報が集まってきた後はしっかりプランを練るPDCAサイクルを利用するコンビネーションがお勧めです。

プランばかりで行動が遅い組織は是非OODAを活用してみてください。

 

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